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「海」を臨む国内旅行

私たちの暮らす日本は「島国」です。自分がすむ土地からどのような方向に向かったとしても、最終的にたどりつくのは「海」です。私たちの暮らす国の国土は、端が必ず海に接しているのです。

ですから、どのような場所に暮らしている方であっても、一日もあれば必ず「海」が見える場所まで移動することができるでしょう。内陸部に暮らす方であっても、移動すれば必ず海が望めるのです。これはひとつの国土の中にさまざまな自然状態、地形、気候を有している日本ならではのことです。国によっては、海を有していない国だってあります。国土が広すぎて簡単には海に到達できないという地域もあります。そのような場所に暮らす方と比べると、私たちはとても恵まれた環境に暮らしているといってもいいでしょう。

広大な海、遮るものがなく、彼方の水平線まで見渡せるその景色は、言葉で表わせないほどの開放感を私たちに与えてくれるものです。夏には海水浴を楽しむ方で賑わう砂浜、崖に激しく波が押し寄せ、無数の飛沫が飛び散る海岸、それらの雄大な景色は、私たちの暮らす土地が海に囲まれていること、さらには海の向こうには違う国があることを、私たちに思い知らせてくれるものでもあります。そのような「海」に対して私たちは誰もが悪い気持ちを抱かないものです。気分を晴らすために、嫌なことを忘れるために、海を臨むということはとても効果的でもあります。

砂浜として整備されている海岸には、夏にはとても多くの人が集まるものです。実は日本は海には囲まれてはいるのですが、そのように波に触れて楽しむことができる海岸はそこまで多くはありません。しかも、「海水浴」のように裸足で安全に過ごすことができるような海岸ともなればなおさらです。砂浜と言われる海岸も、波で押し寄せるゴミや小石、さらには風で運ばれてくるさまざまなものが散在するのが通常です。それを海水浴シーズンに、整備し、裸足でも安全に楽しむことができるようにしてはじめて、「海水浴場」として成立するようになるのです。ですから、私たちの誰もがイメージする「砂浜」も、シーズンが外れれば裸足では注意しないといけないような場所もあります。もちろん、自然の状態でキレイな砂をたたえている砂浜もあります。

それらの海岸、特に海水浴場を目当てに旅行する場合に気をつけたいことは、その海岸の混雑具合です。例えば伊豆の下田地方などは、オンシーズンはどこも人で溢れています。現地の人からすると、「下田の夏は一週間で終わる」と言うほどです。そのような場所に渡航する際には、よくよく現地の状況を知らなければ、「何をしに行ったのかわからない」という悲惨な結果をまねくこともあります。

そのようなことを避けるためには、一般的に人がバカンスを過ごすシーズンを避ける、というようなことや、知る人が少ない「穴場」のようなところを事前に知っておくことが必要になるでしょう。せっかくの旅行の思い出が、「人混み」だけで終わってしまうのは勿体ないものです。

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