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一泊二日の国内旅行

二日間、それは普段の生活から考えればあっという間の時間です。仕事をしていれば、5日間ある平日のうちの「二日」でしかありません。ですが、その時間を「旅行」に当てはめると、それはただの二日間ではなくなります。

移動距離、移動時間を、海外旅行に比べて短く圧縮することができる国内旅行は、その旅行のために確保した時間の多くを観光などの時間に割り当てることができます。普段の生活であればただの二日間なのですが、それが旅行になるととてもバラエティに富んだ経験、とても充実した時間を過ごすことができるのですから驚きです。

私たちが感じる時間の長さというものは、それまで生きてきた時間との対比といいます。その中でも、毎日の仕事で経過する時間などは、「いつも働いている」、「いつもと同じ」時間です。自分のタスク、自分に課せられたミッションを完遂するために「集中」していることもあるのでしょうが、時間の流れるスピードがどうにも速いように感じられるものです。そのようなことの繰り返しで、「毎日があっという間」と口にする人が多いのですが、それが「大人」になったということでもあるのでしょう。一度社会に飛び込めば、そのような「あっいう間と感じる」ことなどはたくさんあります。いくらでも、存在するのです。

そのような時間が経つのが速い日常を少し切り取ってみて、その時間に普段では得られないような体験を当てはめてみることで、私たちは「日常」から切り離された新しい感覚、新しい発見を得ることができるものです。そして、それが「癒やし」、「カタルシス」として、日々の疲れを癒すのが「旅行」なのです。たとえそれが一泊二日という短い時間でも、その中で記憶するものは「普段の二日間」とは比べ物にならないということなのです。

「狭い日本の国土の中にさまざまな場所がある」ということは、短期間の旅行でも充実した時間を過ごすことができるということでもあります。せいぜい私たちが日常で移動している範囲は、通勤が1時間ほどかかる人であっても「40キロ圏内」といったところです。一時間でそれだけ移動できる技術を、現在の文明はもたらしてくれています。そして、「2時間かけて80キロ」離れれば、そこはもう普段暮らす場所とは違うところです。いつもとは違う景色、日常では観ることができない景観、出会うことができない人々で溢れているということです。そのような経験、体験を通じて私たちは日々の単調な生活にひとつ区切りをつけることができます。

週末だけの旅行でも、「疲れ」よりも得るものの方が大きいはずです。私たちはそのようなイベントを時折はさみながら、自分が生きるため、自分が守るべき人を守るため、日々働いているのです。それが私たちの人生であり、一般的な生活です。

日本に暮らしているからこそ、一泊二日の旅行でもリフレッシュできるのです。移動距離が短くても、そこには自分が見たことがないさまざまなものが待っているのです。

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