自分が休みのときは、だいたい世間も休みであることが多いものです。「仕事」というものが「人と人とのつながり」で構成されている場合、それは仕方のないことかもしれません。
「普通」の定義などはわかるわけもないのですが、なんとなく私たちは「土日、祝日は休むもの」、さらには「年末年始、お盆は休むもの」と考えるものなのです。そのような「一般的な」イメージは実際にそのようなスパンで働く人が多いためにもたらされたものです。「自分はそうではない」という人もいますが、合致する人の方が多いのです。
ですから、そのようなシーズンは自然と、人はバカンスに入りやすいのです。つまり、「どこに行っても人が多い」という状態になりやすいということです。特に「お盆」は、それが顕著です。「夏」という季節は、子どもも長い休みを取ることが多く、また全国的に暑くなっている気候条件は人が外に出て何か楽しむということを助長します。「今年の夏はどこに行こうか」という会話は各家庭、カップルの間でも頻繁に交わされるもので、「休みがあればどこかに行く」ということは、誰にとっても「普通」のことになっているものです。
その分、そのような休みのシーズン、お盆の時期には交通機関をはじめ各地の行楽地などは人が溢れかえるほどの賑わいを見せることになります。その時期のニュースでは高速道路の渋滞情報や、飛行機、鉄道をはじめとする交通機関の混雑状況を報道することになります。さらにはその年の旅行の状態などから景気の具合を判断するような人もいるくらい、「人の動き」が活発になるのです。
特にお盆は行楽地への渡航だけではなく、「帰省」する人も多く存在します。実家から離れて暮らす人、親元から独立して自分の家庭を作り上げた人が、その時期に一斉に地元に帰るということも起こります。だいたいの人が同じような期間、休みを持っているので、交通機関は大変混雑しますし、どこに行っても人だらけです。それを見越して「どこにも行かない」と決め込む人もいるほどです。
そのようなお盆の時期に国内旅行を楽しみたいのであれば、まずは「少しでも休みの期間を変えられないか」ということを考えるところから始めましょう。会社で休みが決まってしまっているのは、「どこもその時期に休む」からです。会社と会社のつながりで仕事が回っている、ビジネスが回っているのであれば、どうしても変えられないかもしれませんが、業種によってはその限りではないところもあるでしょう。ですから、変則的な休暇が取れる方はまずそれを検討しましょう。
それが無理である場合、今度は「移動する時間」を考えてみましょう。人が誰も動かないような深夜や早朝に移動するなどの方法です。そうすると、「移動」の際は混雑を避けることができるかもしれません。特に自分のタイミングで移動することができる自動車であれば、昼間はたっぷり鋭気を養って、夜に移動するということも可能でしょう。
