メインイメージ

「旅」とは探究心の現れ

私たちはひとつのところに住居を構え、土地に根ざして生活することを「当たり前」としています。人によっては全国各地を飛び回っている人もいるものですが、それでもどこかに住民票はおいているものです。

それでも自分が住んでいる場所とは違うところに行きたいというのは、私たちが「探究心」、「好奇心」を持っているからです。私たちは「知る」ということを本能的に欲する知的な生き物です。私たちは、生きている以上、日々さまざまな情報を取り込んでいるもので、その情報によって自分自身の行動や考えを改めることができるインテリジェンスさを誰もが備えています。そのような私たちにとって、「自分が住んでいる場所と違うところ」というのは好奇心を刺激されると同時に、実際に行って全身でその土地を感じてみたいという欲求に駆られるものなのです。

「観光」とは、見たこともないところ、行ったことがない場所を楽しむための行為です。ただ、それは生きていく中で特に必要ではないことでもあります。そのようなことをしなくても、生活することはできますし、実際に人によっては「旅行などしない」という方もいるでしょう。ですが、それでも「旅」という行為が世間からなくならないのは、「行ったことのない場所には行ってみたい」という欲求の表れでもあるのです。そのような場所で心身ともにリフレッシュする、見たこともない美しい景観に息を呑む、感動する、そのようなことを通じて、私たちは「リフレッシュ」するとともに、自分が暮らしている国の美しさ、素晴らしさを再認識することができるわけです。

それが「旅行」の本当の目的で、「ただ行くだけ」にはならないですし、そのような体験を誰かと共有することでお互いの距離が縮まるということもあります。休日の過ごし方のひとつとして、「旅行」というものはこれから先もなくならないのは間違いありません。私たちの時間の使い方のひとつ、「楽しみ」のひとつとして、「旅行」はこれからもずっと存在し続けるでしょう。

そして私たちの暮らす「日本」。言葉はどこに行っても通じるものです。多少の方言はあっても、まったく意志の疎通ができないなどということはまず起こらないでしょう。それでも、それぞれの地域に独特の文化があって、独特の暮らしがあるもので、普段接しない人、まったく違う環境で暮らす人と触れ合うことで、「同じ国でもこんなに違うのか」と感じたり、「土地は違っても感覚は違わない」と気がついたりするものです。

旅行を通じてさまざまな人とコミュニケーションがとれる、旅行を通じて普段出会えない人と出会うことができる、そのようなことも旅行の醍醐味です。さまざまな地域がそれぞれの気候、風土を抱えながら、同じ国としてさまざまなことを共有して暮らしていることの素晴らしさ、世界に誇ることができる日本の価値を再認識する上でも、国内旅行はひとつの発見になるのは間違いないでしょう。

Copyright© 国内旅行の楽しさ All Rights Reserved.